わんこパパの手帳

育児にわんこのお世話に追われるパパの雑記みたいなものです

【わんコラム】大谷翔平選手のデコピンなど、有名人が飼っている犬種を求める人たち

結構前の話題ですが、メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手が飼っている犬が注目を集めましたよね。デコピンは初めてメディアに露出したのが2023年の11月16日(アメリカ時間)です。まだ半年も経っていないんですね。最近では話題になることも少なくなりましたので、もっと前の話かと思っていました。

 

これがチワワやトイプードルとかのペットショップで良く見る犬種じゃなくて本当に良かったと心から思っています。

 

デコピンはコーイケルホンディエという犬種で、日本において年間約150頭前後しか犬籍登録されていない希少犬ともいえる犬です。

長いマズルに垂れ耳、白と茶色の優しいカラーで、まあ人気の出そうな見た目ですよ。僕が飼っているキャバリアと同じスパニエル種なので見た目が似ています。キャバリアは小型犬で分類されることがおおいですが、コーイケンホンディエは中型犬に分類されます。キャバリアと違う特徴がもう一つあり、それは数の少ない希少犬であるということですね。

 

今回のように有名人が飼っているペットがメディアなどで取り上げられると、「自分も同じペットを飼いたい」なんて人が出てきます。正直僕はこんなことを思ったことがないので理解ができないのです。僕の周りの人でもこんなこと言う人いないです。ただメディアには必ず出てきます。それがサクラなのか実際にいる人にインタビューしているのかはわかりませんが、メディアが作為的にブームを作り出そうとする意図を感じてしまいます。希少犬であるため、別にどこかの偉い人のためにやっていることではないでしょうが、ブームの仕掛人になりたいって人はメディアに必ず存在するので、材料があれば仕掛けるんじゃないでしょうかね。大谷選手関連で報道すれば何かしら世間でアクションが起こりますから。この前、結婚相手である女性が履いている靴が、大谷がプレゼントした靴じゃないかと予想されすぐさま完売になったこともありますし。

 

靴のような物であればいいですけど、それを動物でやるのは勘弁してもらいたいです。昔CMに出演したことで大ブームになったチワワなんて良い例です。売れる犬ってことがわかるとたちの悪い繁殖屋などが群がるんです。結果親犬は酷使され過剰供給状態になった子犬たちの扱いも酷くなります。最近までは柴犬ブームに乗っかった繁殖屋がブーム下火になった途端、抱えきれなくなった親犬を遺棄するなんてケースも見られています。コロナショックによる外出自粛の結果、在宅需要が高まり一時的なペットブームも発生しました。

 

これが物であったのならば在庫しておくだけ良いでしょうが、動物となると話が変わってきます。こんな言い方をしたくないですが、過剰在庫となった動物たちに待つ未来は悲惨なものになります。飼い主が見つかるまで狭いケージに長い間閉じ込められるなんてのはまだマシなほうで、文面にするのもはばかられるような劣悪な環境で一生を終える動物もいます。その尻ぬぐいの多くを、ボランティアなどが大多数の保護団体が行っています。これがペットブームの裏にある、ろくでもない日本の現状です。

 

ちなみにここ3年間のコーイケンホンディエの年間登録頭数を下記にまとめました。

 

年   登録件数 
2021   160
2022   155
2023   112

 

最近は減少傾向にあるようですが、デコピンの露出は2023年11月ですので、今後影響があるのかどうか心配なところです。

 

しっかりと犬の勉強をして、生涯かけて大切に飼ってくれるのであれば、そんな心配は心配なのかもしれませんが、飼う人が増えればそうでない人も必ずいます。大きくなったから、言うことをきかないから、かわいくなくなったから・・・なんて身勝手な理由で犬の引き取りを依頼する一般人を見てきました。やっぱりコロナ収束後の最近、少数ですが増加してきています。子供ではなくいい大人がこんなことを言っている現状がとても恐ろしいです。

 

もし大谷選手が飼っている犬が一般的に馴染みのある犬種だったらと思うと、ゾッとした出来事でした。