今週のお題「名作」
名作と言うことで思い浮かんだのが映画「愛のむきだし」
愛のむきだし(2009)日本 ロマンス
— 仲春アジ☂️BOY MEETS HARU (@aji_bmhr) 2024年4月27日
園子温監督代表作のひとつです。頼む。観て。4時間あるけど観て。
変態、盗撮、宗教、暴力、エロスの先に辿り着いた若者2人の究極の究極の純愛。観ればわかる。この映画でしか得られない感情がある。
「とんでもないもの観た」感No.1です。#仲春アジの映画日記 pic.twitter.com/QbKMEXpluR
いやいや、他にもっと名作らしい映画あるだろう、と言う人は多いでしょう。僕もそう思います。
が、ぱっと思い浮かんだのがこの映画なのでしょうがないです。
見たことがある人は知ってるかもしれませんが、と~っても長い映画です。DVD2枚分です。
当時わからなかったのですが、AAAのnissyこと西島隆弘さんが主人公を演じています。ヒロイン役は満島光さん。その他園子温映画おなじみのキャストが登場します。
意外とといっては失礼ですが、ここまで演技ができるのかと西島さんに驚きますよ。実力派揃いの役者さんたちの中にいても遜色ないですから。
あらすじからしてよくわからない映画なのですが、「クリスチャンの主人公が父とのつながりである懺悔のために罪作りに励み、盗撮のプロとなります。その後ヒロインと出会い恋に落ちるも、とある宗教団体のせいで家族を含めヒロインまでもが洗脳される展開に。そして主人公は宗教団体に乗り込み、闘いを挑む」という映画です。
とまあ、奇才園子温らしいトンデモ映画なのですが、「愛」という一貫したテーマのもと、作品を構築されています。
愛とは綺麗でもあり汚くもあり、苛烈でいて繊細、そんな矛盾している形の無い物を、人は求めずにいられない。そして何も取り繕わず、剥き出しになった愛とは狂気にも等しい。というのがこの作品を見たあとの感想でした。
これを学生時代に見てしまったものですから、僕の人生観に大分悪影響を及ぼしたのじゃないかなあ・・・なんて思ったりもするんですが、後悔はないですね。
宗教ってのは本質が愛にあると思っているので、今回のように愛がテーマの作品には宗教が絡みつくのは当たり前のことのような気がしますが、中々他の作品では見ないですよね。色々とタブーが多いんでしょうか。
最後のほうはグロ表現が多くなっているので、要注意です。
子供に見せるには気の引ける映画ですが、間違いなく名作の一つです。長い映画にも関わらず、ラストまで飽きのこないテンポの良さや、複雑な作品構成でクオリティの高い作品となっています。
なんとなくぶっ飛んだ映画が見たいな~って思っていたら、オススメです。