今、小林製薬が使用していた「紅麹」による健康被害が騒ぎになっていますね。
厚生労働省によると紅麹を含む健康食品が原因で、二人目の死亡者が出たと公表されました。
未だ健康被害の報告は増え続けており、まだまだこの騒動は広がりそうです。
驚きなのは最初の健康被害報告から自主回収が発表されるまでに二か月余りの期間があったそうです。かなり遅い対応と言えますね。経営陣は事の重大さを理解していなかったんでしょうか。消費者の信用を失う行為です。被害を受けた方々のためにも、今後はまともな対応を取ってもらいたいです。
この紅麹問題にの飛び火で、無関係のメーカーにも影響が出ているそうです。
Instagramを眺めていると、「犬のおもちゃや食品に紅麹が使われているため、使用を控えて下さい!」という投稿がありました。愛犬家の間でも話題になっています。
有名どころだと「いなばのちゅ~る」などに使用されていると。いなばさんはボロ屋社宅騒動などで別方面にも騒がしいですが・・・
確かに調べると「紅麹色素」使用されています。これが問題だとネットでは話題になっているのです。
まず言っておきたいのは、
問題なのは「小林製薬」の紅麹
小林製薬以外で製造された紅麹は問題になっておりません。
そもそも紅麹自体はカビの一種ですが、天然添加物や着色料としてずっと使用されてきました。健康に有用な効果も多く、適切に管理・使用すればまったく問題ないとされてきたものです。
次に、
炎上狙いのデマやフェイクニュースの存在
必ずこういう騒動の際に、デマを発信する悪質な人がいます。良かれと思って発信する人もいるのかもしれませんが、多くは炎上を狙っているような気がします。
特にSNSでは、こういった悪質な投稿は目につきやすく話題になりやすいので、多くの人に拡散し、結果、新たな騒動に発展します。無関係な企業に対して嘘の情報を流すのは、迷惑なので控えましょう。
最後に、
本当に紅麹や紅麹由来の着色料などは安全なのか
実は欧州などでは紅麹に含まれるカビ毒「シトリニン」が原因の健康被害が報告されており、含有基準値の設定がされたりもしています。スイスでは売買をすることも違法だとされております。
紅麹を由来とするサプリメントに注意(欧州で注意喚起) | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する
犬や猫に対しての安全性実験などの事例は確認できませんが、人体に対して規制基準があるのならば動物に対しても影響がありそうです。
ただ、確証のないものに対していたずらに批判などはしないで、自分で調べた上で使用するかしないか判断するべきでしょう。
私に意見としては着色料として紅麹色素を使用するなら別に無くていいように思います。犬のおもちゃがモノクロになろうが、あまり犬には関係ないですからね。