わんこパパの手帳

育児にわんこのお世話に追われるパパの雑記みたいなものです

【建設裏話2】取締役X氏の秘密工事依頼

ちょっと身バレすると怖いので、大分ぼかしますが裏話を一つ。

 

↓ 前回の裏話はこちら ↓

wansamurai.hatenablog.com

 

先日、某外食フランチャイズチェーンの取締役X氏から工事の依頼がありました。その内情のお話です。

 

どうやら自社で管理しているマンションの一部屋のリフォームの仕事らしく、「綺麗に改装してほしい、設備も古くなってきているので社員が住みたがらない」という要望があり、我が社に白羽の矢が立ったようです。少し違和感がありました、なぜ自社のグループに建設会社があるのに、わざわざ我が社に依頼するのだろうと。まあ、仲が悪かったり知らないところで色々あるんだろう、とその時は簡単に考えていました。

 

その頃、ちょうど担当して工事も終わり、手が空いていた私に声が掛かりました。まあ、何の変哲もない工事だなと、そう思っておりましたが、思い返すととんんでもなく苦労ばっかりの大変な現場でした。

 

初めの顔合わせ、そして現場にて改装内容の打合せ

X氏の部下というY氏と私、それから営業担当のZで現地を確認しながら改装工事の内容や仕様の打合せを行いました。

 

私 「結構至る所が老朽化と湿気で傷んでいるので、一度構造体のみスケルトン状態にして、内装関係は全て新しいものに更新する方向にしましょう。マンションという建物の性質上、構造壁は」

 

Y氏「ではそれで見積をお願いします。ある程度の金額を把握してからもう一回相談差せて下さい」

 

Z 「畏まりました、こちらも出来る限り勉強させて頂きますので、宜しくお願い致します」

 

と、始めはかなり順調に打合せも進み、私はすぐに見積の作成に取り掛かりました。(うちは中小企業で人も少ないため簡単なものは打合せ~見積~工事を一人で行います)

長らく人が住んでいなかったようで、湿気によるカビや結露による腐食、錆など、かなり直しが必要な箇所が多かったため、見積もそれなりの金額になりましたが、適正価格です。

 

作成した見積を社内で精査した後、Y氏に提出しました。

 

見積提出、そして数日後・・・

Y氏から「想定していたコストをオーバーしている、改装箇所を減らしていいからもう少し金額を抑えてほしい」と連絡がありました。

 

出来る限りお客の要望には応えるようにしています。比較的損傷の少ない天井は現状のままにしたり、設備も全交換ではなく部分交換にするなどし、どこまで古いままで我慢できるか打合せを行い、再度見積を提出しました。

 

予算的に納得できるような金額になったのか、「これで行きましょう、お願いします」とY氏より発注の連絡をもらい、契約書を交わし、業者にも工事の説明を行い、さあ段取りに入ろうか!という段階まで進んだ時のことでした。

 

Y氏 「すみません、急で申し訳ないですが、お伝えしたいことがあるので、明日現地で打合せできますか?」

 

工事直前でなんだろうと思いましたが、断るような予定もなかったため、言われた通り現地に赴きました。

 

そこにはY氏の他に、初めて見る女性の方が。

 

??? 「初めまして、私は―――」

 

 

 

少し長くなりましたので続きは次の記事で