わんこパパの手帳

育児にわんこのお世話に追われるパパの雑記みたいなものです

【イクメンプロジェクト】男性の育児休暇取得率の調査結果を検証!中小企業の実情や実体験など!

男性が何の問題もなく育児休暇が取れる会社って世の中にどれくらいあるんでしょうか。

少なくても僕の会社では取得の際、ひと悶着ありました

 

厚生労働省イクメンプロジェクトの調査結果

厚生労働省が推し進めている「厚生労働省イクメンプロジェクト」なるものの「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」において取得率が公表されていたので確認してみました。

 育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト

なんと驚きの46.2%!

ほんとかよ

調査対象の企業

ただこの結果は、あくまでも従業員1000人超の企業に郵送でアンケートを配り、回答してきた約1500企業だけでの調査結果である。つまるところ大企業のみの結果しか反映されておりません。

 

中小企業は調査に含まれておりません。まあ調べるのは大変でしょうからね。

 

大企業と中小企業の企業数の割合

全国にある企業の数を知っていますか?経済センサスの2021年時点での統計結果によると約367万4千企業だとされています。

 

中小企業庁の調査から、大企業の割合は0.3%その他99.7%は中小企業ということがわかります。

 

大企業と中小企業の従業員数の割合

全国における総従業員数は4748万3千です。

 

大企業の従業員割合は約30%中小企業は約70%となりますね。

 

参考 中小企業の企業数・事業所数 | 中小企業庁

従業員の男女比

出典:総務省統計局より

細かい割合まで調べるのは大変なので省きますが、男女比としては男性60%、女性40%といったところでしょうか。大企業の男女比が知りたいところですが・・・

厚生労働省の公表結果をどう思いますか?

信憑性あると思いますか?

 

全国の従業員総数のうち60%が男性とするならば2849万人。

 

大企業の従業員総数から行くと、30%なので1424万5千人。うち男性の従業員数と考えると60%として854万7千人。

 

大企業の企業数の割合が0.3%の11000社。うちアンケートに回答したのが1500社なので13%の大企業を調査できたということになりますね。

 

大企業における男性の従業員数の13%は111万千人です。これを全国の男性従業員総数2849万人で割ると・・・

 

中小企業も含めた全国の男性従業員の約4%の調査結果ということになります。

 

たった4%の調査結果で所得率が上がってる!すごい!と言っているようにしか聞こえないので、僕としてはあまり信用できないですね。そうじゃなくたって大企業は育児休暇の取りやすい環境がありますからねえ!僕の会社と違って!

そんな会社にいるぬしが悪いよ

うるさいっす

数字を上げたがる理由がある!?

なんとなく見せかけの数字に感じるこの調査結果ですが、裏があると思われます。

 

2023年に岸田首相の「異次元」の子育て対策を打ち出しましたが、その中に男性の育児休業の取得率を50%まで持ってくことを目標にしているんです。

 

上の方々から「なんとしても上げろ上げろ」と詰められているような気がしないでもないですね・・・

 

中小企業勤務の僕は育児休業を取得したでしょうか

ちょっと前置きが長くなってしまい申し訳ない。

 

中小企業勤務の僕の育児休業ですが、結果としては取ることができました!

 

まあ色々あったんですがね、ただ会社のPRのために良いように使われただけでしたよ・・・

 

これ本当に育児休業ですか?

ちょっと愚痴っぽくなっちゃって申し訳ないんですが、興味あれば見てください。

 

僕は建築の施工管理技士という職業でありまして、簡単に言えば建物の工事を統括する立場の仕事です。工事所長という立場でもありましたので、出産のタイミングも工事現場でバリバリ働いていました。

 

代わりの人間なんているわけないので、育休なんて取れるわけないと思っていましたね。

 

出産してすぐに取得できていない

その時担当していた工事が終わるまで休みを取れなかったので、結局育休として休めたのは出産後3か月が経ってからでした。

 

その3か月が一番大変な時でしたので、人生疲れました!

 

1番必要な時に取らせてもらえなかったので、日中は仕事場と自宅を何往復もしていました。

 

どのくらいの期間休めたか

3週間程度休むことができました。

 

ただ客から僕の携帯に直接連絡が来るので、自宅で仕事してましたし、なんなら外回りもしてました。

 

実は元々取ることになっていた休みの名称が変わっただけ

ほんとのところ育児のためではなく、元々3週間程度の休みは取る予定になっていたのです。我々のような職業は休日出勤がかなり多く、僕の会社では担当する現場が終われば休日出勤分の代休としてまとまった休みを取ることになっているんです。

 

その休みを当初代休で申請する予定だったのですが、会社の福利厚生のアピールのために育児休業として取得させたという訳です。

主に就活中の学生に向けてアピールするためです

ただでは転ばないという姿勢が垣間見えますね。

 

業種によって育児休暇の取得しやすさは違う

僕と同じ建設業界、特に技術職の方は企業の規模に関わらず、育児休業を取得する男性が少ないです。一部の企業が大仰にアピールしていたりしますが、内情はちょっと違いますよ。

 

逆に休みのスケジュールの立てやすい業種や職業は、引継や給料などの金銭面の問題さえ解決できれば、取得しやすいように感じます。

 

役職によってもまた違ってきますけどね。

 

結局のところ男性の育児休暇は取りやすくなったのか

これに関しては時代のおかげなんでしょうか、取得しやすい環境作りがどこも進められています。政府がその方向に舵取しているわけなので、まともな企業は一緒の方向を向きますからね。

 

冒頭で説明した通り、厚生労働省がミスリードを誘うような統計結果を公表しているくらいですから、それなりにしっかり子育てしやすい社会作りを目指しているんでしょう。ただ中小企業の社長の腰って重いですからね、なかなか動かないですよ。

 

それでも昔に比べると大分取りやすくなったんじゃないでしょうか。休業補償の金額も増えましたし、取るのが当たり前なんで雰囲気も出てきたように感じます。

 

取ることが難しかった時代を過ごしてきた上司からのやっかみという問題は出てきますが、そこは負けずに主張しましょう!

 

僕は上司に育児休暇という制度の説明をするのにかなり苦労しました。有給で良いんじゃないなんて馬鹿なこと言い出すくらいですからね。有給だと会社が給与払うんで損ですよって何回言っても伝わらなかったです。

育児休暇は雇用保険から手当が支給されるんだよ